タダラフィルの服用の注意点

タダラフィルは、日本ではイーライリリー株式会社がシアリスという製品名で製造販売しています。2007年7月に販売承認を得た比較的新しいED治療薬です。薬価基準未収載の薬に分類されています。そのため、診察料から処方まですべて保険適用外になります。今まで一般的であったED治療薬のバイアグラやレビトラと違って服用から36時間経過まで効果があると認められています。いったん体内に吸収されると食事の影響をほとんど受けないため、ED治療につきものの焦りやプレッシャーなどを感じないで済むというメリットがあります。

タダラフィルを有効成分とするシアリスは、服用後に最高血中濃度へ達する時間が30分から4時間と、大きな個人差があります。服用は性行為の3時間くらい前が推奨されています。バイアグラやレビトラは効果の持続時間が4時間から6時間ほどで、食事の影響も受けるため、ED治療をしている患者にとっては服用タイミングに気を使う必要がありましたが、タダラフィルを10mg配合したシアリスでは20時間から24時間、20mgで30時間から36時間と勃起機能の改善がみられる効果が確認されています。服用時のタイミングを調整できますし、薬効が切れる前に性行為しなければいけないというプレッシャーが少ないという大きなメリットがあります。食事からの影響がないいっても、メーカーであるイーライリリーの発表によると、800kcal以上では若干の影響が出ることが報告されています。800kcalは、たとえば牛丼の大盛だと楽に超えますし、マクドナルドのビッグマックは600kcal以上あります。多少気を使った方がいいことには変わりません。

シアリスは、飲んでからの効果の持続時間が長いのが特徴です。どの程度タダラフィルを配合していかにもよりますが、1日以上は薬効が持続します。そのため、1日の服用は1回までで、24時間以上の間隔を空けて服用する必要があります。また、硝酸剤やβ遮断薬の一部、緑内障の治療薬の一部とは併用が禁忌ですので注意しましょう。硝酸剤は、不整脈や脳梗塞、心筋梗塞などの既往歴のある人に処方される薬です。

タダラフィルの正しい服用方法

タダラフィルは日本ではシアリスという製品名で販売されています。高い効果の認められるED治療薬です。ただ、適当に飲んでいれば効くというものではなく、正しい効果を得るために正しい服用方法を守る必要があります。間違った方法で服用すると、副作用が重篤になることもあるので注意しましょう。

まず、タダラフィルを配合したシアリスは、病院やクリニックで医師から指示を受けた基本的な用量を守る必要があります。シアリスには、タダラフィルの配合量に違いがあります。主に5mg、10mg、20mgの3種類があり、このうちどれを服用するかは医師の判断によって決められます。少ない量を処方されると、それで本当に効果が出るのか不安に思うこともあるかもしれません。そういった不安があるために、指定されている以上の量を服用したり、服用の間隔を自分で短めにしたりすることも考えられますが、こういったことは避けましょう。医師は患者それぞれの症状や健康状態に合わせて処方しています。決められた用量以上を服用すると、副作用が出かねません。

タダラフィルは他のED治療薬違い、効果が24時間以上持続します。20mgのものでは30時間以上持続します。そのため、どのタイミングで飲めばいいのか悩むことも考えられます。タダラフィル配合のシアリスでは、24時間間隔を開ければ、その前に服用した薬の効果が残っていても服用していいことになっています。効果の持続時間が長い20mgであっても、1日1錠服用しても問題ありません。服用のタイミングでベストとされているのが、性行為の3時間前です。バイアグラやレビトラは即効性が高いので、性行為の30分前がベストとされていますが、シアリスは長くおだやかに効いていきます。個人差もありますが、3時間程度で血中濃度がピークとなります。また、食後に服用すると効果が低減してしまうことが実験から明らかになっています。なるべく空腹時に服用するように心がけましょう。これは他のED治療薬でも同様です。

タダラフィルに副作用はあるか?

タダラフィルだけでなく、多くのED治療薬に副作用があります。バイアグラにもレビトラにも副作用があることが報告されています。ただ、服用した人の多くが何らかの副作用を実感したバイアグラやレビトラと違い、タダラフィルでは副作用を実感した人は、全体のおよそ30%で、格段に副作用は少ないと考えていいでしょう。

バイアグラやレビトラは服用後30分から1時間程度で効果が現れる即効性重視の薬です。効果時間は5時間程度です。短時間に作用するため、副作用も出やすいという傾向があります。これに対してタダラフィルは、服用から3時間程度で効果が出るため、他のED治療薬に比較するとやや効果が遅い傾向がありますが、効果の持続時間も24時間以上と長くなっています。長くおだやかに効いていくため、副作用も出にくいとされています。ただ、まったく副作用がないというわけではありません。タダラフィルで出やすい副作用としては、頭痛や顔のほてり、消化不良などがあります。臨床実験では背中の痛みや筋肉痛なども報告されており、こういった症状が出る可能性があります。また、めまいや鼻水、鼻づまり、下痢などの症状が出ることもあります。まれに視覚への影響もあります。目の痛みや結膜炎などのほか、物が青っぽく見えるようになったり、緑色と青色のものの区別がしにくくなったりなどの色覚に異常が出ることがあります。

タダラフィルの副作用は軽度で、あまり身体への影響がない薬です。多少気になるという程度であれば、使い続けも問題ありません。どのような薬でも必ず副作用はあります。程度が大きい場合には、病院やクリニックで診察してもらいましょう。体質に合わないことも考えられます。明らかに日常生活に支障をきたすような異常が発生した時点で服用も中止しましょう。タダラフィルは心血管系の病気を持っている人には服用は禁止されています。不整脈や低血圧、高血圧などの症状のある人は使用できません。たとえ万全な健康状態であっても、飲み方を間違えると副作用が深刻になることもあります。

タダラフィルが処方されない場合

タダラフィルは、バイアグラなどの他のED治療薬に比較して薬効がおだやかで、長時間効果があるため、近年注目されています。ただし、服用にはある程度の注意が必要で、既往症などの病歴によって処方されない場合があります。

風邪などの軽度の病気では、基本的に使用に制限はありません。医師の診断に基づいて適切に服用している分には問題はありません。肝臓や腎臓の悪い人、血液の病気を持っている人、また陰茎の病気がある人は、服用では医師とよく相談しましょう。現在の自分の状態を正直に話し、また必要であれば検査もしてもらって適切に服用していく必要があります。絶対にダタラフィルを服用してはならないケースもあります。狭心症などの心臓系の病気でニトログリセリンなどの硝酸剤を服用している場合です。この場合には、たとえ元気であろうとタダラフィルを使用してはいけません。もし服用した場合には、重篤な副作用が出る恐れがあります。心臓に関連する病気では、性行為そのものが禁止されている場合もあります。

既往症によっても、タダラフィルが処方できないケースがあります。過去の病歴を既往症と呼び、このなかのいくつかにはED治療薬そのものを使用できないものがあるので、充分に注意しましょう。たとえば3ヶ月以内に心筋梗塞の既往症があるとき、また6ヵ月以内に脳梗塞や脳出血の既往症がある場合は、タダラフィルの処方はできません。心筋梗塞や脳梗塞、脳血栓などの病気はEDと深い関連があります。こういった病気の既往症がある人は充分に医師と相談のうえで服用するか、もしくはED治療そのものを控えた方がいいケースがあります。現在は完治していても、既往症によって処方できない薬があることは珍しくありません。服用できないケースは、命に関わる危険性があると判断される場合です。自分で勝手に判断するのではなく、医師に現在の健康状態や服用している薬、既往症をしっかり説明して、必要なケースでは検査もしてもらい、そのうえで判断してもらうようにしましょう。

タダラフィルは食事の影響を受けない?

タダラフィルの大きな特徴として、食事の影響を受けにくいというものがあります。バイアグラはある程度、食事の影響を受けるため服用では気を使う必要がありますが、タダラフィルはバイアグラほどの影響はないといわれています。

とはいえ、ある程度気を付けた方が効果を実感できることは確かです。たとえばタダラフィルは個人差はありますが、服用して2時間以上経ってから効果が出てくる薬です。これは空腹時に服用した場合で、食後に服用すると効果が出るのが遅くなります。豚カツやステーキなど油分の多い食事の後だと、もっと効果の出る時間が遅くなります。まったく影響を受けないというより、効果の出る時間に違いが出てくると言えるでしょう。バイアグラやレビトラなどの薬とタダラフィルとの大きな違いは水溶性です。バイアグラなどは水に溶けやすい性質を持っています。ただ、効果の持続時間はタダラフィルより短い傾向があります。これに対してタダラフィルは水に溶けにくいという性質があり、ゆっくりと消化されていきます。そのため、最初に効果が出るまでに時間はかかりますが、その後も有効成分が少しずつ吸収されていくため、作用時間が長いということになります。

また、アルコールに関してもタダラフィルにあまり影響はなく、併用しても構いません。とはいえ、タダラフィルには頭痛やめまいなどの副作用がありますので、アルコールと併用すると副作用が強くなる可能性があります。人によってはアルコールを飲んでから、タダラフィルを服用して、悪酔いしてしまったということもあります。良いが回りやすくなり、副作用の頭痛などを引き起こすことになれば、性行為そのものが不可能になります。アルコールはリラックスするためのものという程度に留めた方がいいでしょう。タダラフィルは他のED治療薬に比較して即効性はないものの、長くじっくり効く性質があります。こういった特性をよくわきまえたうえで服用していきましょう。

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